前回記事等への拍手ありがとうございましたー!!!
突然ですが突発殴り書きSSです。推敲何それ美味しいの?なので
汚い文章など許せん☆な方はご注意下さいませ><;;
大丈夫興味ある!な方は、追記にお進みください。
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突然ですが突発殴り書きSSです。推敲何それ美味しいの?なので
汚い文章など許せん☆な方はご注意下さいませ><;;
大丈夫興味ある!な方は、追記にお進みください。
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転がる瓶と瓶との間隔は、なるほど消費された中身を推し量るに十分だろう。
酒盛りが行われていた、この場は、国境にある宿の一室。
既にそのうちの一人は寝息を立て、床と体を平行にしてしまっていた。
さらりと頬から腰にかかる豊かな黒髪がわずかに上下する。酒気と湿気を含んだ空気が少し辺りの曇らせていた。
「こんな所で寝ちゃって・・・お酒、弱くなったのかな?」
そう呟きながら、寝こける人物の足もとに腰を下ろしている青年は、その弟。
右を下にして丸くなっている兄の腰のあたりをゆっくりと撫でながらもう片方の手で御猪口を掴んでいる。
イズナはまだ飲み続けるつもりだった。
「お前はなかなかいける口だな。」
その場にいたもう一人の男が愉快そうに笑った。
「どういたしまして。・・・あなた程ではないですがね。」
イズナはその男に眼を向けたふりをして答えた。
男がどのような様子でいるか、見なくてもわかっていたし見たくもなかったからだった。
その男―柱間の手は2人の男の間で1人寝息を立てつづける青年の頭のラインを丹念になぞるように、撫でている。直接見れば我を忘れる自信がイズナにはあった、それほどに愛しげな仕草だと、見ずともわかっていしまう瞳力が今は呪わしかった。
つまり二人の間で眠るこの青年は、二人の男に頭と腰とを同時に撫でられていた。当の本人が目覚めたら、間違いなく頭の方ー柱間の股間に蹴りを繰り出すだろうが、目覚めていない眠り姫にそれを知るすべはない。心地よさげに二人の男の愛撫を受け入れていた。
「さ、どんどん飲め。」柱間は人好きのする笑顔を見せて酒をすすめていく。彼自身は自酌であったが、信じがたい速度で飲み進めていた。
「・・・・・・ええ」
言葉は少ない、親密では少なくともない。しかし殺し合うような空気でもないのは、ひとえに二人の間に横たわる青年の存在によった。少し話せば、いつのまにか二人の共通の話題である間の青年に関することに話は変わっていき、そしてまた沈黙するのが常だった。
日付の変わって一刻程たった時分となったことを時計が知らせた。随分な時間をこんな男と過ごしたものだと我ながらイズナは不思議に思った。兄は心地よさそうな顔で寝ていた。
「時に、イズナよ」
唐突な、柱間の呼びかけ。イズナは少し眉をひそめたが何も言わずそちらへ注意を向けた。
見ればまだあの男の大きな手はマダラの頭にあった。心が重くなった。
「オレは、マダラと一生共に歩んでいきたいと思っている。…だが一つ心がひっかかっていてな・・・」
「オレが死んだら、マダラはどうなると思う?」
・・・
「オレも簡単に死ぬつもりは無論ない。だが思うのだ、もし・・・オレが先に死んだらマダラはどうなるのだろう、と。それが見えない。」
なら、いっそ、今 殺 し て や ろ う か ?
この日最初の殺意を、イズナはかろうじて喉元で押しとどめた。兄が悲しむのは見たくなかった故、また実現も現実的には難しい故に。
だが、と思う。
「兄さんは死にはしませんよ。
あなたがいなくても、彼は私が守る。あなたと出逢う前の兄さんに戻るだけと思えばいい。」
「・・・」
柱間はその澄んだ瞳で、じっと視線を動かさずにイズナを見ている。
「それに…貴方が先に死ぬ?今からそんなことを気にしてどうするんです
・・・情けない。
そんな心配をする暇があるなら、兄さんを泣かせないよう一つでも努力をして下さい。
手始めに禁酒でもしろ」
間の人の寝息だけが優しい音だった。
「・・・あぁ、確かにそうだな・・・・・・。」
柱間は再び酒を酌み始めた。イズナの言葉によってなのか、それとも単に酔いによってか、少し面持は沈んでいるかのように映った。
「……ただし」
イズナが終わりかけていた言葉を繋いだ。
愛しいマダラを、悲しませるのは許せない。
だけど。
「もし私が兄さんより先に死んだら、その時は」
「貴方に頼みますから」
「……!」
愛しい者を守りたい。
最初はただ、それだけだった。
***
おわり(笑)
夜中2―3時に唐突に書きました。ひひひ、いい時間だぁ(←)
柱間はこんな人ではないですね、情けなさすぎて往復ビンタかましたくなりますもんね!
お目汚し大変失礼致しました><;;;
難産だったBD漫画ようやく近日UP出来そうです。
酒盛りが行われていた、この場は、国境にある宿の一室。
既にそのうちの一人は寝息を立て、床と体を平行にしてしまっていた。
さらりと頬から腰にかかる豊かな黒髪がわずかに上下する。酒気と湿気を含んだ空気が少し辺りの曇らせていた。
「こんな所で寝ちゃって・・・お酒、弱くなったのかな?」
そう呟きながら、寝こける人物の足もとに腰を下ろしている青年は、その弟。
右を下にして丸くなっている兄の腰のあたりをゆっくりと撫でながらもう片方の手で御猪口を掴んでいる。
イズナはまだ飲み続けるつもりだった。
「お前はなかなかいける口だな。」
その場にいたもう一人の男が愉快そうに笑った。
「どういたしまして。・・・あなた程ではないですがね。」
イズナはその男に眼を向けたふりをして答えた。
男がどのような様子でいるか、見なくてもわかっていたし見たくもなかったからだった。
その男―柱間の手は2人の男の間で1人寝息を立てつづける青年の頭のラインを丹念になぞるように、撫でている。直接見れば我を忘れる自信がイズナにはあった、それほどに愛しげな仕草だと、見ずともわかっていしまう瞳力が今は呪わしかった。
つまり二人の間で眠るこの青年は、二人の男に頭と腰とを同時に撫でられていた。当の本人が目覚めたら、間違いなく頭の方ー柱間の股間に蹴りを繰り出すだろうが、目覚めていない眠り姫にそれを知るすべはない。心地よさげに二人の男の愛撫を受け入れていた。
「さ、どんどん飲め。」柱間は人好きのする笑顔を見せて酒をすすめていく。彼自身は自酌であったが、信じがたい速度で飲み進めていた。
「・・・・・・ええ」
言葉は少ない、親密では少なくともない。しかし殺し合うような空気でもないのは、ひとえに二人の間に横たわる青年の存在によった。少し話せば、いつのまにか二人の共通の話題である間の青年に関することに話は変わっていき、そしてまた沈黙するのが常だった。
日付の変わって一刻程たった時分となったことを時計が知らせた。随分な時間をこんな男と過ごしたものだと我ながらイズナは不思議に思った。兄は心地よさそうな顔で寝ていた。
「時に、イズナよ」
唐突な、柱間の呼びかけ。イズナは少し眉をひそめたが何も言わずそちらへ注意を向けた。
見ればまだあの男の大きな手はマダラの頭にあった。心が重くなった。
「オレは、マダラと一生共に歩んでいきたいと思っている。…だが一つ心がひっかかっていてな・・・」
「オレが死んだら、マダラはどうなると思う?」
・・・
「オレも簡単に死ぬつもりは無論ない。だが思うのだ、もし・・・オレが先に死んだらマダラはどうなるのだろう、と。それが見えない。」
なら、いっそ、今 殺 し て や ろ う か ?
この日最初の殺意を、イズナはかろうじて喉元で押しとどめた。兄が悲しむのは見たくなかった故、また実現も現実的には難しい故に。
だが、と思う。
「兄さんは死にはしませんよ。
あなたがいなくても、彼は私が守る。あなたと出逢う前の兄さんに戻るだけと思えばいい。」
「・・・」
柱間はその澄んだ瞳で、じっと視線を動かさずにイズナを見ている。
「それに…貴方が先に死ぬ?今からそんなことを気にしてどうするんです
・・・情けない。
そんな心配をする暇があるなら、兄さんを泣かせないよう一つでも努力をして下さい。
手始めに禁酒でもしろ」
間の人の寝息だけが優しい音だった。
「・・・あぁ、確かにそうだな・・・・・・。」
柱間は再び酒を酌み始めた。イズナの言葉によってなのか、それとも単に酔いによってか、少し面持は沈んでいるかのように映った。
「……ただし」
イズナが終わりかけていた言葉を繋いだ。
愛しいマダラを、悲しませるのは許せない。
だけど。
「もし私が兄さんより先に死んだら、その時は」
「貴方に頼みますから」
「……!」
愛しい者を守りたい。
最初はただ、それだけだった。
***
おわり(笑)
夜中2―3時に唐突に書きました。ひひひ、いい時間だぁ(←)
柱間はこんな人ではないですね、情けなさすぎて往復ビンタかましたくなりますもんね!
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関西在住。
しっかり腐っています。
バイオレンスなのは苦手な七面鳥。
NARUTOキャラは誰でも好きですが、そうした博愛は薄情に等しい為、マッチョで裸族でキノコ前な柱間氏にぞっこんだと言っておきますw
マダラ様は右でも左でもいける男前だ!
即ち創設期ウマーーァ!←
しっかり腐っています。
バイオレンスなのは苦手な七面鳥。
NARUTOキャラは誰でも好きですが、そうした博愛は薄情に等しい為、マッチョで裸族でキノコ前な柱間氏にぞっこんだと言っておきますw
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